家族の笑顔が一気に消えた！忘れられないお宮参りの帰路

迫りくる恐怖。突然の交通事故に、冷静ではいられない

私が交通事故被害者となったのは5年前の初夏ことでした。 その年の春に息子が生まれ、母子ともに体調が優れてきたので、お宮参りに行くことになったのです。 両親も参拝に参加してくれたので、にぎやかで笑顔が絶えない幸せな一日になったのです。 いや、なるはずだったのです。 そう、帰路に交通事故に巻き込まれることがなければ。 お宮参りが終わり帰路についた私たち家族は、慣れない場で疲れてしまい、喫茶店で休憩をとることにしたのです。 いつもの運転し慣れた道を外れ、新しくできたドライブスルーのあるカフェの駐車場へと入りました。 その時主人がこう言ったのです。「ドライブスルーにしよう。」と。これが私たち家族の運命の分かれ道だったということに誰が気が付くでしょうか。 私たちはドライブスルーでコーヒーを購入し、自宅に向かいました。 自宅まで後少しというところで、私たち家族の車は、交差点の右折レーンに赤信号で停車しました。 停車中だったので、コーヒーを飲み、主人と談笑をしていたら、急に後ろからベコッという音と衝撃が走りました。 驚きのあまり声も出ません。 息子の鳴き声で我に返り、後続車から追突されたことを自覚し、慌てて息子の無事を確認しました。 幸い怪我はなく、私が持っていたコーヒーが手にかかり、多少熱い思いをした程度で済みました。 車の被害は、テールランプのカバーが割れています。 運転手同士が話し合いを始めることになったのですが、何しろ初めてのことでどうすればいいのか分からず困ってしまいました。 そんな時、不安や緊張が伝わったのか、息子が尋常じゃないくらい泣きわめきます。 抱っこしても授乳しても泣き止みません。 自宅が近かったので、先に帰ることもできたのかもしれませんが、動揺してしまい私自身も車中で困ったことになりました。

事故現場は最悪な状況。不安、緊張が蔓延する空気に耐えられない

追突した側の運転手は若い男性でした。 主人主導の元、まずは互いの免許証を確認し、名前と住所、免許証番号を控えました。 言葉を選ばずに言えば、相手にしっかりと責任を取ってもらうためです。 事故の状況は、後続車の脇見運転が原因でした。 赤信号を確認し、停車するつもりでスピードを落としていたものの、携帯電話に気を取られてしまい、衝突してしまったということでした。 スピードが出ていなかったので、被害が小さく済んだのが不幸中の幸いでした。 私たち家族の車の被害も、目視したところ大きく破損しているのはテールランプの部分で、他の部分はあまり被害がなく、修理代金も５万円程度だろうとの判断で、その場で示談で済ませることになりました。 互いが保険会社に連絡し、事故の処理をお願いすることになりました。 念のため、互いの保険会社の連絡先も控え、やっと自宅に帰れることになりました。 事故にあってから一時間は経過していたと思います。 その日は楽しかったこと全てが無くなってしまったような気持ちでした。 翌日、車の修理の査定をしてもらったところ、8万円くらいでした。 後は、保険会社が代わりに相手側に連絡をとってくれ、半年後には、事故の処理が済んだという書類が届き、やっとのことで解放されました。 事故の処理が無事に済み、本当に良かったと思う反面、後ろから衝突されたことに恐怖心が残り、事故後もしばらく車に乗ることがとてもつらかったので、慰謝料も請求すればよかったと思います。 しかし、結果には満足しています。 もう2度と事故にはかかわらないようにしたいです。